電子たばこ、蒸気の香り成分が有害

福音と医療に関わる社会情勢や科学的知見

スウェーデン・Sahlgrenska Academy, University of GothenburgのLouise Adermark氏らがまとめた「電子たばこの使用、態度、潜在的な健康への影響に関するレポート」によると、スウェーデンでは若年者にとって電子たばこが紙巻きたばこを吸い始めるきっかけとなっている他、電子たばこの蒸気に含まれる香り成分は有害である可能性があることが分かった。

ニコチン含有なくても口腔や肺に悪影響
電子たばこは市場に登場して以来、その人気は着実に上昇しており、特に若者の間で高まっている。Adermark氏らは同国ヴェストラ・イェータランド県管理委員会の委託を受け、電子たばこの安全性と健康への影響を評価する科学的研究の知識集約を行い、レポートにまとめた。

それによると、高校生の5人に2人が電子たばこを試用していたという。また電子たばこを使用する若者は、使用しない若者と比べて紙巻きたばこの喫煙を始める割合が多いことが示唆された。なお、これまでの複数の研究から、電子たばこは禁煙に有効な手段ではないことが示されている。

さらに「従来の紙巻きたばこに比べ、含有する有毒物質のレベルが低くても、電子たばこの使用は他の健康リスクをもたらしかねない」とし、「特に、電子たばこの甘い香りの原料である香料は、ニコチンを含有していなくても口腔や肺に悪影響を与える」と指摘。そのため、同氏らは「香り成分に対するより明確な規制が必要である」と結論している。

同県管理委員会アルコール・薬物予防活動コーディネーターのUlrika Ankargren氏は「電子たばこの香り成分による潜在的な健康リスクについて使用者に情報を開示することが、電子たばこの製造業者と輸入業者にとって重要となる」と述べている。


ソース元 : https://medical-tribune.co.jp/news/2018/0628514834/