この世に生きる教会員の性教育・予防医療について

ニュース, 福音と医療に関わる社会情勢や科学的知見

Deseret Newsにユタ州においてどんな性教育が適切かというテーマのopinionが寄せられていました。
近年ユタ州の若人の間で性感染症の罹患率が増加しており、専門家はこれを家庭や学校における性教育の不足によるものと考えているようです。

モルモン家庭に限定しても増加しているのか気になりますが、この記事では言及されていません。
私は地域の小中高で、性教育の健康教室をすることがあります。
一般の中学生や高校生には、コンドームの使用についても教えています(この記事中のいわゆる”包括的”カリキュラム)。それは彼らがその場面を迎える確率が非常に高いからです。福音の光の中で育てる子供には、どこまで教えるか、悩ましく感じます。活発なモルモンの家庭に育ち、セミナリーで輝いていた子でも、誘惑に道を迷い、妊娠に至るケースはあります。
もちろん常にイエスの愛や贖い・信仰を中心に教えるべきで、それによりいろんな危険を遠ざけることができるのですが・・。
このテーマに深く関連したものとして、子宮頸がんワクチンを接種すべきかどうかについても、教会員医療者の中でいつか議論したいと思っています。(子宮頸がんはほとんどが性感染症ですので)


記事のいくつかのポイント
・10代の若人の妊娠率や性感染症罹患率は、彼らの性行為に関する知識量と相関することが示唆されている。(文脈上ではおそらく負の相関)
・エビデンスとしては、禁欲的なカリキュラムも”包括的(性行為の具体的なことまで踏み込んで教える)”なカリキュラムもどちらも有効とのこと。
・教育現場では、生徒毎に背景や文化的方向性が異なるので、単一のカリキュラムで全生徒に望ましい効果を達成するのは困難。
・現在のユタ州法では、教師が避妊について論じることは許可するが、その入手法や使用法について論じることは許可しない、”禁欲的”な教え方に傾いているとのこと。その理由は、その情報を教える責任は教師でなく両親にあるという考えから。確かに、子供が両親から性行為について得る情報は、子供が危険な行動に関わる可能性を左右する大きな決定要因であるというエビデンスがある。
・公衆衛生の観点からは、禁欲的カリキュラムと包括的カリキュラムのどちらがよいかを論議するよりも、性に関わる生理学的な側面・健康問題について焦点をあてるべき。


 

原文記事URL:
http://www.deseretnews.com/article/865671011/In-our-opinion-Better-understanding-of-sex-education-results-hold-promise-and-challenge.html